アミノ酸 肝臓 分解  解毒 グルタチオン

肝臓の機能を高めることは重要です

肝臓は生体の化学工場といわれる臓器です。肝臓中では、血液で運ばれてきた物質に対する実にさまざまな反応が行われています。その主なものの中に、タンパク質とアミノ酸の分解と合成、そして解毒作用という2つの働きがあります。

 

食べ物を通して栄養分が私たちの身体に入る最初の入り口は、主に小腸です。小腸には門脈という血管が多数巡っています。小腸でタンパク質の分解によって生成したアミノ酸やペプチドは、この門脈に流れるに移行して流れていきます。この門脈の行き先が肝臓です。

 

アミノ酸の形で摂取した場合も、門脈の血流にのって肝臓に運ばれます。肝臓でもほかの細胞と同じようにアミノ酸からタンパク質への合成が行われていますが、肝臓は血液中で最も多いタンパク質であるアルブミン製造工場ですので、タンパク質合成のために使われているアミノ酸量は他の多くの臓器と比べて多いのが特徴です。

 

また、タンパク質を分解してアミノ酸をつくる作用も活発で、アミノ酸を必要とする身体中の臓器や組織にアミノ酸を供給している主な臓器でもあります。肝臓で起きている反応は多彩です。

 

肝臓の重要な働きの一つに、私たちの身体にとって毒性のある物質を別の物質に変えて毒性を減弱させる作用があります。アンモニアはグルタミン酸からグルタミンを生成するのに必要な分子ですが、アンモニアが多量に蓄積してしまうと脳障害などを起こして大変危険です。

 

そこで肝臓は、有害なアンモニアを尿素に変えてしまいます。この反応では、アミノ酸が大活躍します。尿素生成サイクルの役者であるアルギニン、オルニチンはともにアミノ酸です。尿素生成サイクルでは、他のアミノ酸には無い、アルギニンとオルニチンならではの性質が発揮されているのです。

 

肝臓は生体にとって異物になる化学物質に別の物質を結合させて無毒化したり活性を無くする働きを持っています。別な物質に変えられることで活性や毒性が表れてしまう場合もありますがまれです。医薬品の多くは肝臓で別の物質に変えられたり分解されて排出されます。

 

肝臓が解毒のために駆使するさまざまな手段の中で、グルタチオンによる解毒作用はよく知られています。グルタチオンはグルタミン酸とシステインとグリシンという3種のアミノ酸が結合してできたトリペプチドで、これが種々の化学反応と結合したり、解毒反応を助けたりします。

 

そのためグルタチオンは肝臓が正しく機能するうえで不可欠な物質といえます。グルタチオンは他の組織や臓器にも普遍的に存在している重要な物質で、特に肝臓にはグルタチオンが豊富に存在します。

 

様々な形で有害化学物質が体内に入り込むとことの多い時代、肝臓の機能を高めることは重要であり、米国ではグルタチオンが販売されています。


page top