爪 アミノ酸 髪 成分 ケラチンタンパク質

手指の爪は一日に約0.1ミリメートルの速さで伸びる?

爪と髪は、その成分や作られ方がかなり類似しています。爪も髪と同じように主成分はケラチンタンパク質です。爪と髪の毛で硬さや形が違うのは、ケラチンタンパクの質が少し違っているからで、ケラチンタンパク質を構成するアミノ酸の種類や比率に大きな違いはありません。

 

爪のケラチンタンパクを構成するアミノ酸、システインどうしがS-S結合でケラチン分子を強固に結びつけ、爪の硬さや水や油に溶けない性質をもたらしています。手指の爪は一日に約0.1ミリメートルの速さで伸び、足の爪はその半分程度の速度で伸びるといわれています。

 

その速度は年齢とともに次第に遅くなり、若いころの半分程度の速度にまで低下していきます。爪の厚さも、高齢になると次第に薄くなっていきます。爪が出来ていく過程は、爪のもとになる細胞が分裂し、ケラチンを細胞内に蓄積しながら、押し出されるように指の先端方向に移動していくという仕組みになっています。

 

つまり、爪は細胞が分裂したケラチンの固まりというのではなく、ケラチンで充満して自滅した細胞の固まりと考える方が正解です。毛包から髪の毛が作られる過程に似ています。

 

爪のもとになる細胞は爪の根端にあるので見えませんが、毛包の中で毛を作る細胞が集まっていたように、爪の根端に凝集して存在しています。毛髪は一定期間ごとに抜け換わるという違いはあるものの、生涯続く細胞分裂と、細胞内でのケラチンの大量生産と蓄積という点で、毛髪と爪の共通性は、皮膚の表皮との共通性でもあります。

 

私たちの身体にとってアミノ酸源として再利用できません。つまり、表皮、毛髪、爪はいずれもケラチンを構成するアミノ酸の損失要因とみなすことができます。爪を作る原料になるアミノ酸は皮膚の毛細血管から供給されています。

 

高齢になると皮膚の毛細血管や、毛細血管につながる細静脈の数が減ってきますので、当然、血流からアミノ酸や糖の供給能力も低下します。爪がつくられる時に必要なこれらの成分が足りなくなれば、爪の質も低下して、薄くなったり弱く割れやすい爪になってしまいます。

 

加齢に伴って細胞の能力が徐々に弱まり、血管からの栄養分の運搬量も低下してしまうのは避けられません。しかし、それを少しでも補うために、アミノ酸を積極的に摂取して、皮膚、毛髪、爪へのアミノ酸供給量が不足しないように努めるのは自然な考え方といえるでしょう。


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