髪 アミノ酸 たんぱく質 毛包 

毛包は何歳になっても無くなることはありません

人間の身体には、髪の毛と体毛を合わせて約200万本もの毛が生えています。そのうち、髪の毛の本数は約10万本です。一本一本の毛は、真皮層に位置する毛包と呼ばれる器官で作られます。

 

うぶ毛のような体毛も頭皮も、大きさは違いますが似たような構造の毛包で作られる点は同じです。頭皮の毛包は体毛の毛包よりは大きく、ほぼ毛包の大きさに比例した太さの毛が作られます。

 

毛包は何歳になっても無くなることはありませんので、毛の本数自体は一生でそれほど変化しません。ただ、毛包は数年ごとに退縮して大きさが小さくなる時期があり、この時に自然に毛が抜け落ちます。

 

この時期を退行期および休止期といいます。その後数ヵ月して、退縮した毛包が再び大きく成長して毛を数年間作り続けます。この時期を成長期といいます。

 

10万本の毛包が全部同調して退縮してしまったら、一度に全部の毛が抜ける時期が数年ごとに現れることになってしまいますが、ありがたいことに人間では一本一本の毛包が独立してヘアサイクルを回っていますので、休止期にある頭皮の毛包は頭皮毛包全体の数%の割合を保っています。

 

毎日100本近くの毛が抜けているというと、きっとビックリして不安になるでしょう。しかしこれは、休止期に入る時に起こる自然の抜け毛なのです。この程度の数の抜け毛が毎日あるのは全く心配のない本数です。

 

なぜなら、休止期を終えて成長期に入っていく毛包の数も同等の比率で現われてくるからです。成長期に入って初めて出てくる毛は、まだ毛包が小さいので細い産毛のような毛です。

 

この細い部分が先端となって毛が伸び続けますが、計算上は一回の成長期で毛は25cm〜80cm程度は伸び続けます。細くなっている先端部分は散髪の際に切落とされてしまいます。ですから、数年の成長期を終えて抜けた毛は先端まで同じ太さになっています。


自然に抜けた髪の毛で先端が細くなっている毛とは?

 

もし、自然に抜けた髪の毛で先端が細くなっている毛があったならば、その毛の毛包は、本来数年間あるべき成長期が短くなっていることを示します。頭髪全体で成長期が極端に短くなると、毛は細いまま数ミリメートル以下の長さで抜け落ちてしまい、外見的に頭髪が認識できない程度にまでなってしまいます。

 

これが、全頭型の極端な脱毛の状態ですが、毛が薄くなったからといって毛包が消失しているわけではありません。最近は女性の薄毛の悩みも増えているようです。

 

誰にでも良く効く育毛剤はまだ世の中にありませんが、育毛剤は新しい毛包を作り出す必要はなく、小さい毛包を大きくするように働きかけて、その毛包から太い毛を少しでも長い期間作り続けるようにしてやればいいのです。こうした作用を持つ物質にミノキシジルやリンゴのポリフェノールの一種のプロシア二ジンB2があります。

 

髪の毛の成長とアミノ酸とは深い関わりがあります。毛は大部分がタンパク質ですから、毛包が毛を作るときの主原料はアミノ酸です。毛包と表皮は見かけ上は似ても似つかないものですが、大変近い関係にあります。

 

毛包の中にあって毛を盛んに製造し続けている毛母細胞は、皮膚の角質を供給している基底細胞と同じように高い分裂能を持っていて、しかも、分裂してできた細胞は表皮の角質と同じくケラチンを細胞内にため込みながら移動していきます。

 

毛を造成している毛包では、ケラチンを作るためのアミノ酸が常時供給されていなければなりません。また、毛母細胞の分裂にともなうタンパク質やポリアミンの合成のためにもアミノ酸が必要です。


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