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糖より先に脂肪を燃やしたい

運動の持久力の向上は、引き締まった筋肉を作るために重要です。マラソン選手の体格を思い浮かべればおわかりと思いますが、過酷な運動を支えているマラソン選手の筋肉はとても引き締まっています。

 

持久力を高めるために高所トレーニングをするのは血液の酸素運搬能力を高めるのが狙いと考えられます。

 

また、運動のエネルギー消費という観点では、筋肉のエネルギー源として脂肪を出来るだけ優先的に使わせるようにできれば、持久力の向上につながります。

 

筋肉は本来ブドウ糖やグリコーゲンを先に使う性質があり、これらの糖類が尽きてくると脂肪やタンパク質がエネルギー源になっていきます。

 

ところが困ったことに、筋肉が糖類をエネルギー源にした場合には乳酸が筋肉内に蓄積したり、糖が枯渇してくると血糖値が平常値よりも低下して意識がもうろうとするなどの減少が起きてきます。

 

ですから、糖よりも脂肪をエネルギー源に使うようにすれば、苦痛を減らして持久力を高めることにもなります。そして、これをダイエットという視点で見ると、無理のない運動で脂肪の燃焼を促せる上に、筋肉も強化できるという2重のメリットがあるのです。

 

これに関連して、スズメバチの幼虫が分泌する液のアミノ酸に着目したユニークな研究がおこなわれました。スズメバチは体長が5センチメートル程度にもかかわらず、一日に約100キロメートルもの距離を飛び回っているといわれます。

 

人間が一日に歩ける距離は40キロメートルといわれていますから、その2.5倍。身体の体の大きさの差を考えると、その距離は信じられないくらいの長さだとおわかり頂けると思います。それだけのパワーを与えているのは何なのでしょうか?


スズメバチのパワーはVAAM(ヴァ―ム)にあった

実は、その唯一のエネルギーがスズメバチ幼虫が分泌する液体なのです。スズメバチはミツバチと違って小昆虫をエサとする肉食性の昆虫です。しかし、あのくびれた胴体をみてもわかるように、個体を飲み込んで消化する能力はありません。

 

それらのエサはもっぱら幼虫が食べるのです。つまり、スズメバチの成虫は小昆虫を幼虫のエサとして運んできて与えるのです。成虫は幼虫にエサを与え、代わりに成虫は幼虫が分泌する液体成分を受け取って生きています。

 

スズメバチの成虫は幼虫の分泌液だけをエネルギー源にして100キロメートルも飛び回っているというわけです。

 

さまざまな分析の結果から、スズメバチ幼虫の分泌液はたくさんのアミノ酸が溶け込んだ液体であることがわかっています。このアミノ酸組成は、一般的なタンパク質のアミノ酸組成とは大きく異なっています。

 

例えば、グリシン、プロリン、リジンなどが多く含まれる反面、グルタミンやアスパラギンは平均的なタンパク質に含まれる量よりもずっと少ないという特徴があります。

 

理化学研究所の阿部岳博士らは、スズメバチ幼虫の分泌液と同じ組成になるようにアミノ酸を混ぜたもの(Vespa Amino Acid Mixture 略名VAAM)をネズミに飲ませて水泳の持久時間を調べたところ、比較した別のアミノ酸混合物と比べて飛躍的に持久時間が伸びました。

 

現在はVAAMがそのまま製品名VAAM(ヴァ―ム)になっていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。マラソンの世界記録を出した高橋尚子選手がトレーニング中やレース中に欠かさず飲んでいるというので、一般のスポーツ愛好家にも浸透しているようです。

 

なぜVAAMのアミノ酸組成が有効なのかについては、まだ完全には解明されていません。アルギニンやグルタミンのように単一のアミノ酸で認められた効果だけでは説明ができないのです。

 

おそらくVAAM(ヴァ―ム)の特殊なアミノ酸組成に意味があるのだと思います。持久力を高めるスポーツドリンクというイメージが強いのですが、ダイエットの視点からも評価されてよいのではないでしょうか。


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